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思考と統合

生徒が「自分が何を学び、それが何につながるか」ということがわかるように、Wordにまとめ、PDF化しました。


授業や学習のために作成した何十ページにもわたる独立した書類があったのですが、それらをつなぎ合わせたり、修正したりする時間をなかなか取れずにいました。そこで、「資料をまとめて可読性を高めてほしい」とAIに依頼すると、80ページほどの資料を作成してくれました。便利な時代ですね。とはいっても、その間にそれなりの回数のやり取りがありましたが、それでも自分でWordやExcelを使って作業するよりは、はるかに少ない労力で済みます。

英語力、特にリーディングが伸びない、英文が読めないというのは、多くの受験生の悩みです。私も留学中、韓国の友人から「どうして単語をそんなに知っているのに、リーディングの点数が低いの?」と言われて悩んだ記憶があり、その際に自身の思考力の欠如に気づかされました。

まず、単語と文法を定着させることが前提であるのは事実です。例えば、「まもなく~する」という表現に対して “It won’t be long before …”、また「~する日が来るでしょう」という表現に対して “The day will come when S V …” という表現がすぐに出てくることは最低条件です。また、リーディングのトピックに関する背景知識が必要だと話している生徒もいて、背景知識の有無もリーディング力を左右する要因の一つです。

それでもなお、単語も文法も知っていて、背景知識もあるのに英文が読めない、ということは頻繁に起こります。

一つには、教科書に書かれた日本人向けの英語や教材に慣れているため、海外の文献をそのまま引用したような表現に、かえって不自然さを感じることがあります。また別の理由として、一つ目のパラグラフを読んだ際に、その長文がこの先どのように展開するのかを予測できないことがあります。大学入試の長文は7、8パラグラフに展開するものも多いですが、一つ目と二つ目のパラグラフまでは理解できても、それ以降になると理解度が下がり、結局何を伝えたい文章なのかわからなくなってしまう、ということです。

和訳、英訳に関しては、生徒に対して「文字を追いながら、一方でその情景や人の心情を想像し、足りない部分は補い、過剰な部分はすべて訳そうとする必要はない」と伝えています。大学受験の和訳に関しては、「単語や文法」が難しいのではなく、特に旧帝大や医大では「何を残して、何を省くか」が難しいと感じている生徒が多いように思います。

そうした力を、「思考と統合D~A」という教材で段階的に育めるようにしています。

Dは24 Lessonで、レベルとしては近大や学習院大、地方国公立大レベルです。「事実の理解」がコンセプトになっていて、春/朝/始まりを想起させるトピック・問題構成になっています。Cは24 Lessonで、レベルとしては中堅国公立大や関関同立レベルです。「事実と事実の関係」がコンセプトになっていて、夏/昼/交差を想起させるトピック・問題構成になっています。Bは24 Lessonで、レベルとしては難関国公立大レベルです。「事実を人がどう受け止めるか」がコンセプトになっていて、秋/夕方/結びを想起させるトピック・問題構成になっています。Aは24 Lessonで、レベルとしては最難関国公立大学レベルです。「事実と概念を照合し、修正すること」がコンセプトになっていて、冬/夜/織り成しを想起させるトピック・問題構成になっています。特にAの中にある「言葉、医療、倫理、思考と真理」などは、必ず含めなければならないと感じているトピックで、実際、この教材作成への着手はここから始まっています。また、これまでお話したことがなかったですがGRITのロゴも、春:一本の糸の梵(知識の始まりや人の出会い)、夏:知識や人の交差、秋:結び(知識の総括と大学受験への覚悟)、冬:織り成し(統合と完成)の世界観を表しています。


話がそれました。そして何より重要なのが、学習したことが大学入試の学習へと接続することです。

これについても、多数の大学入試長文を比較・分析し、教材の各テーマと接続しやすいものを選定しています。そして英訳や和訳の問題に関しては、出題されやすい表現を分析し、含めています。意識して学習すれば気づいているかもしれませんが、和訳①→和訳②→英訳①→英訳②→長文①→長文②→長文③が接続する問題構成になっています。生徒にとってはすでに行っている学習なので、特に新しく何かを始めるということではありません。ただ、自分たちが行っている学習が分析に基づいたものであり、適切に学習すれば、その知識はつながり、交差し、結ばれ、やがて形と意味を成していく。そのことを知った上で、日々の学習に取り組んでもらえれば嬉しいですね。今後、塾に来てくれる生徒は、まずは単語と文法という、一見地味な学習から始まります。しかし、英語学習の根幹が単語・文法・発音であることに変わりはありません。まずは基礎をしっかりと定着させ、その上で大学受験や英検準1級の学習へと発展させていきましょう。